四面を海に囲まれたわが国にとって、船舶の安全運航、港における安全な荷役作業に対する要求は、ますます強くなっています。特にタンカー(LNG船・LPG船・原油船・石油製品船・ケミカル船など)は、その積荷の特殊性から、爆発や火災、積荷の漏洩による海上汚染を起こす危険性が高いこと、荷役は船舶の乗組員により実施されることから、その作業を如何に安全に実施するかは船舶の運航者はもとより、ターミナル、荷主、用船者など関係者にとっては最重要課題です。
一方、近年の外航タンカーは、日本人船員配乗から外国人船員配乗、さらには多国籍の船員配乗により運航されるケースが増えています。そのため、ターミナルにおける言葉の問題や国民性の違い(Culture Gap)などが、思わぬ事故やトラブルの原因となる場合もあります。
言うまでも無く、タンカーの安全・スムーズな荷役作業のためには、船とターミナル双方の理解と協力が重要です。特に外国人船員のみによって運航されるタンカーでは、船と陸上ターミナルの間に立ち、円滑な荷役作業を推進できる日本人監督が必要となります。この監督:安全監督は、本船に対する荷役作業の技術的バックアップや作業の監視、船と陸との緊密な協力関係を促進できるタンカー乗組員としての技術・知識・経験を持った船員が必要です。
同様に、陸上のTerminalにおいてもBerth Master / Loading Masterと呼ばれる人が、船と陸上との間において必要となってきています。
株式会社 ティー・エス・ジーは、この船舶運航の安全を支えるという使命を持ち、タンカー乗組員としてのノウハウを活かして、タンカーや陸上のターミナルに安全監督を派遣することを主業務として社会に貢献する会社です。
創業者 加藤豊春